私の病気④閉塞感と深い悲しみ
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2017年7月くらいから
ホメオパシーのレメディを飲み始め
１ヶ月もしないうちに
口の異常な渇きが無くなり
これは効くかもしれないと
嬉しく思いましたが
そこからは膠着状態が続き
肌は一向に良くならず
それどころか
夏の暑さで汗の刺激もあり
この病気以前から私は汗かきで
目の下があせもで
ポコポコザラザラする事があったので
見た目の痛々しさは増したような具合でした。
それでも
レメディの治療は時間がかかるものなのだろうと
味も無い、目に見える効果もない水を
鏡を見るたびに気持ちが滅入り
どうして私がこんな目に遭うの？
何かの罰なの？
なんの意味があるの？
と、誰かに当たることも出来ず
自分を責めるのも違うだろうと思いつつも
考えても仕方ない事で頭の中はグルグル。
出来れば誰にも会いたくない。
知ってる人には特に会いたくない。
いちいち説明したくない！
私だって、原因なんか分からない！
化粧で隠そうとしても、凹凸がヒドイため余計に悪目立ち。
周りから
「ファンデーションなんか塗ったら悪化するよ！」
と言われたりもしたけど
赤みもひどいから塗らないととても外は歩けない。
日焼けもしたくない。
マスクをしたところでヒドイのは目元だし。
仕事の時はどうせマスクもサングラスもかけられないし。
この顔でヨガの指導をするのも気持ち的に負担でした。
「美と健康」をお伝えするのに
本人がコレじゃね。
腎臓や肝臓に負担がかかってるせいなのか
心の問題なのか
体調もイマイチで、とても疲れやすくなっていました。
それでも休む事に罪悪感がある私は
皮膚を切り取った次の日でさえ
所属していた講師の団体のチラシ発送作業に参加し
動いてるうちに患部よりも麻酔の注射を刺した部分が
みるみる水膨れになって腫れ上がったりしていました。
今思えば、病気に関係なく
私は無理していたんだと分かります。
だから病気になったんだろうとも思います。
休まなくたって、私が稼げる額なんてほんの少しだけなのに。
起業したからには、やらなきゃいけないと
勝手にプレッシャーを感じていました。
起業だって、その団体の勉強会で
「開業届けも出してないようじゃダメだよ」と
言われたのがきっかけでした。
振り返ると何処までも他人軸で嫌になります。
そして女性の集団に身を置くことを
心が拒否してる事にも気づきました。
私は娘の授業参観やPTA行事などで学校へ行くと
帰宅してから必ず頭痛とダルさで寝込みました。
その団体の月イチの勉強会でも同じだったんです。
ストレスを感じる事柄は人それぞれです。
嫌なものは嫌。
自分の心の声をきちんと聴いてあげられて無かったと反省しています。
結局、定期レッスンは９月まで休むことにしましたが
そんな時に限って単発の講座依頼があり
顔のことを伝えても問題ないと一蹴され
せっかくのチャンスだしと無理して受けたものもありました。
スピリチュアル好きな私は
暗澹たる気持ちでばかり居ては
余計に辛い現実を引き寄せてしまうだろうと
イベントや旅行など、なるべく気分転換をはかるようにしました。
７月には
さとうみつろうさんと鳴海周平さんの
出羽三山ツアーへ参加。
この時に出会った仲間は一緒に居てとても楽で
たまにしか会わないのに不思議と濃いご縁で大切な存在になっています。
なぜ急にこんな話をするかと言うと
病気だからと、こんな顔だからと
遠慮して余計に心が辛くなってる人がいるからです。
見た目のコンプレックスも同じでしょう。
気にせず楽しんでいいんです。
私もこの頃はまだ胸を張って
こう言えた訳ではありませんでしたけど。。。
このとき私は自分の病気以外にも、もう一つ
大きな悲しみを抱えていました。
①で書いた身近な人の病気です。
その人はALSでした。
筋萎縮性側索硬化症
(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)
どんどん筋肉が衰えてしまう病気です。
病名が判明して数ヶ月で寝たきりになってしまいました。
寝たきりになり
その人と自由に会えなくなった辺りから
私の顔には湿疹が出始めました。
退職のことから普段のレッスンのことなど
些細な悩みや他愛もない話まで
いつも親身になって聞いてくれたり聞いてあげたり
お互いにとても心の支えにしていたんです。
私には仲の良い友達や愛する家族も居ますが
私の弱い部分も知った上で根気よく聞いてくれる大切な人でした。
時間のある時は出来るだけお見舞いに通いました。
自分の力で呼吸すらできず
痒い所を掻く事も出来ず
食事も出来ず点滴だけ
ナースコールを呼んでも30分以上もほったらかし
希望も持てず、ただただ死を待ち
どんどん弱るその人を見て
私は自分の足で自由に動ける。
何処へでも行けて外の空気を吸える。
世界を見れる。
好きなものを食べられる。
顔がめちゃくちゃなくらい大したことじゃない。
と、泣きながら帰る日々でした。
あの人が治るなら、一生この顔でもいいです。
なんて、子供のように神さまに祈ったりもしていましたが
入院して半年ほどで
あっと言う間に亡くなってしまいました。
「今日は古川レッスンでしょ？」
「こないだ初めて来たっていう人、また来るといいね」
「しずはスゴイなぁ。頑張ってるなぁ。」
いつも優しく励ましてくれて
褒めてもらえるのが嬉しくて
私、だから頑張れてたんだなー。。。
もう助からないだろうと覚悟は出来ていたものの
喪失感が大き過ぎて、気力が無くなりました。
もう何のために頑張ればいいんだろう。
結局、承認欲求を満たされたかったのか。
やっぱり他人軸なのか。
なんかもう張り合いがないなー。
寂しい。
深く悲しい夏でした。
それでもレッスンを再開したら
喜んでくれる生徒さん達が待ってました。
これからは自分で自分を褒めてあげなきゃな。
たぶん9月半ばくらいかと思います。
３ヶ月経ちホメオパシーへ行きました。
『んー？違うみたいね。
んじゃ今度はこっちにしてみようかな』
え？
やっぱりかなり手探りなんだ。
３ヶ月もかかってこんな感じ？
飲み続けて大丈夫か？
先が長くなりそうなのを感じ
不安になりながら
新しいレメディを処方されました。
１回目よりアッサリな面談。
それでも１万円ずつかかります。
お金で解決できるなら早く治してしまいたいけど
肌に関しては効果がサッパリ出てないので
イマイチ納得できません。
新しいレメディを飲みながら
今はこんな状況ですとFacebookに投稿したら
それぞれ１度しかお会いしたことない別々の方お二人から
『口の中は調べましたか？』
と、メッセージをいただきました。
肌荒れが歯の詰め物に原因がある場合があるというのは
前の年に本を読んで知っていましたが、
まさか自分も？
しかもお二人とも同じ病院を勧めて来たんです。
それは仙台の長町にある
『丸山アレルギークリニック』でした。
⑤に続く
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